シャープレス 2-106
Star Forming Region S106
2011_12_15
 ハッブル宇宙望遠鏡は,2011年2月に美しい,砂時計型の星雲シャープレス2−106(Sharpless 2-106)を捉えた。シャープレス2−106は,はくちょう座の方向にあり,地球からの距離は2000光年である。
 シャープレス2-106は,星形成領域。シャープレス2−106の中心には,太陽の15倍の質量があるIRS4と名付けられている若い巨星が存在している。この巨星の両極から噴き出したガスや塵が砂時計のような形を作っている。
スペイン領カナリア諸島の「カナリア大望遠鏡」で撮影<,11月7日にNASAが公開。
 
星形成領域 (Star-Forming Region)
 銀河系の星々の間の空間には希薄な星間ガスが満ちているが,星間ガスの中でも密度の高い領域を星間ガス雲と呼び,星間ガス雲の中でも低温で密度の高い領域を星間分子雲という。
 星はこのような星間分子雲の中で生まれるが,分子雲から星が誕生する過程のことを, 星形成(star formation) と呼び,星形成が起こっている場所を, 星形成領域(star-forming region) という。
大阪教育大学天文学教室 福江純
 
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